lang="ja"> プロとしての矜持。 | 脳梗塞、後遺症は左麻痺〜蒼の闘病日記

プロとしての矜持。

当事者ケア

おはようございます、蒼です!
月曜日から発熱や倦怠感に悩まされております…いやね、この季節。
ムスコやムスメの為なら、どんなにだるくても買い物行ったりご飯作ったりするのですが、自分のこととなると面倒くささが買ってしまう(笑)

さて、今日のタイトルはちょっと重いです。
そして、できるだけ多くの療法士さんに読んでいただきたいです。
※治るという表現が多用されていますが、機能の再獲得って意味です、念のため。

今日はツイートもせず、ひたすらこのことについて考えていました。(がっくり来て寝てたという噂もありますがw)
自分の仕事に対して持っている「プロとしての矜持」とリハビリのプロである療法士さんの「プロ意識」について大きな隔たりを感じていますので書き残しておこうと思った次第です。

そのきっかけは私が発したツイート「先生の言うことを聞いてリハビリに励めば治る、と思っていた当事者が、10ヶ月たったらこんなにスレた(医療用語やリハについての知識もそこそこにある)当事者になってしまったよ」という発言に付いたレスポンスです。

「常に疑うぐらいの視点で良いと思う、疑ってセラピストに聞くことは大事だと思う」

私はこのリプをみて正直ものすごく困惑しました。例えば人工関節置換など、あらかじめ予後予測もリハビリで行なわなければならないこともわかっている場合もありますが、基本中枢系の疾患の方は突然の病により、体の機能を失うわけです。私がリプを読んで感じた想いはこうです。

「私が療法士だったら、ある程度冷静にディスカッションを進められたかもしれませんが、こっちはズブの素人な上、突然自分の体が機能を失い、混乱しているのに…。」

困惑した私はこう投げ返します。
「素人が発症初期から知識をつけて、プロのやり方を疑ってかかることは難しいと思いませんか?」

お返事はこう。
「初期からは難しいかも知れない。蒼が経験したことを通じて医療者を常に疑えと伝えていけばいいのでは?」

これは果たして、機能回復させるために療法士さんをよりどころとしている当事者が伝えるべきことなのでしょうか??

私自身は現在、印刷物やウェブデザイン、特殊印刷など広報物の制作、企画提案営業をする事業部の長です。もし、お得意先様に「疑ってかかられる」ような仕事ぶりをすれば、その世界では全く通用しないことでしょう。
広報物の知識があるお客様にも、ないお客様にも、私は等しく最善の方法を提案します。
その方の業態、PRしたい年代層、広報し続ける期間、費用対効果など様々な状況を鑑み、ベストなプランをお持ちしている自信があります。もちろん、要望によって色やデザインなどのアレンジはしますが…

リハビリ中の当事者が知識をつけていることは個人的に悲しいことだと考えています。理想は「先生のいうこときいてたら治ったで、ほらー」ってルンルン退院していけることだと考えているからです。自分が描いたように機能の再獲得が進んでいない、リハビリ年数を重ねているなど、現状に満足していない当事者ほど、いろんな知識を学ばざるを得なくなるんですよね。

当事者が知識を入れてディスカッションしなければならない時間がもったいない、私はそう思います。同じようなことをどきんゆうさんもおっしゃっています。

現役世代の当事者は、復職や将来の生活維持など考えなければならないことが山ほどある中で、通常会社の休職期間は1年間です。復職を考えるのであれば、1年以内に「生活できる体+会社で通常の給料をとる仕事のできる体」に戻さねばなりません。

「一般企業と医療業界は違う」といわれればそれまでですが、医療は選べると宣いながら選べない現状、期間が来れば機能回復が足りなくても退院せねばならぬ現状、当事者が医療者と議論できるまでの知識を求められる現状で誰が幸せになってるんだろう??私たちは目の前を通り過ぎたら出荷(退院)されるリンゴかなんかでしょうか?

幸い、私は9月から元の職場に復職することが決まりました。
何よりもほっとしたのはW受験であるムスメやムスコに金銭的な心配をさせなくてよいことです。当事者は霞を喰って生きていけるわけではありません。
私は不幸な回復期を過ごしたこと、少しでも効率よくリハビリを進めるために当事者が知っていた方が良い知識以上のものが悲しいかな身についてしまいましたが、本当ならもっと手足の回復、口角の麻痺の回復に努めたかったな、と心から思います。

最後にもう一度言います。
当事者が(※6/16 7:45加筆)療法士さんとディスカッションするために、専門書を読むに近いレベルの知識まで入れる必要が出てくる状況は、はっきりいって悪です!

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